撮影howto

ポートレートや家族写真の撮影でストロボを使う理由とは

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広島県、徳島県を拠点に広報・PR代行、カメラマン、ビデオグラファーをしている旅スタジオの豊田輝です。

私はポートレート撮影や家族写真の撮影など、人物撮影をする際には、屋外の撮影でもストロボを使用することが多いです。
前回の記事で紹介しましたが、ストロボを使用すると被写体に当たる光をコントロールすることができます。
今回は、私が人物撮影をする際に、ストロボを使う理由をご紹介します。

1.瞳の中にアイキャッチを入れられる
瞳の中にストロボの光をアイキャッチとして入れることで、その写真の印象は大きく変わります
実際に、自然光だけでストロボを使用しなかった写真と、ストロボを使用して撮影した写真を比べてみると一目瞭然です。
『ストロボ無し』(アイキャッチ無し)
『ストロボ有り』(アイキャッチ有り)

見比べてみると、瞳が黒目だけの場合、ちょっと怖くないですか?
人間の瞳じゃないような…。
少し古いドラマですが、私が好きなアメリカドラマ『スーパーナチュラル』に出てくる人の姿をした悪魔は、瞳の色が黒一色でした。
それに、アニメに出てくるキャラクター、特に少女漫画がそうですが、瞳の中にキラキラした白い光が入っていますよね。
それは、人間っぽく表現するために用いられているんだと思います。

前置きが長くなりましたが、瞳にアイキャッチの光(白色)が入っているほうが、表情が良く見える効果があるのでストロボを使用しています。

2.ストロボの光をコントロールして被写体だけを明るくする
写真を写す時の露出(光の量)を決めるためには、シャッタースピード、絞り(F値)、ISO感度の3つを調整します。
この3つは、写真全体に影響を及ぼすものです。
例えば、明るく写すためにISOの感度を上げて撮影すると、写した写真全体が明るくなります
しかし、被写体に当てるためにセッティングしたストロボを使うと、被写体だけが明るくなります。実際にストロボ無し、有りの写真を見比べてみます。
『ストロボ無し』(背景も明るい)
『ストロボ有り』(被写体だけが明るい)

『ストロボ有り』の写真を見てみると、ストロボの光は被写体にだけ当たって、被写体だけが明るくなっています。
そうすることで、背景の木々の緑が少し暗いので、被写体が浮かび上がって見えます
人物撮影の主役はあくまで人。
ストロボを使用することで主役を引き立てることができます

3.ストロボの光で被写体をパキッと写せる
屋外での撮影の際には、自然光で撮影することもありますが、被写体をパキッと写すために私はストロボを使うことが多いです(撮影場所や太陽の光の入り具合によりますが…)。
パキッと写すかどうかは、カメラマンや被写体であるお客様の好みがあるので、意見が分かれるところです。

パキッ写す、というのがどういうことか、ストロボ有り、無しの写真を見比べてみます。
『ストロボ無し』
『ストロボ有り』(パキッと写す)

『ストロボ有り』の写真の方が、髪の毛の一本一本まで、そして表情もパキッと写っているのが分かってもらえたでしょうか。
このポイントが一番伝わりにくいかもしれません。
私自身はパキッと被写体を写すのを好むので、ストロボをコントロールして被写体がパキッと写るように光を当てるようにしています。

今回ご紹介した内容は、好みが分かれることなので、ストロボ撮影に興味のある方は参考にしてみてください。
ちなみに今回の写真の作例は、ストロボをライトスタンドに立てて、ワイヤレス発光で撮影したものです。

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ABOUT ME
豊田 輝 Toyota Hikaru
豊田 輝 Toyota Hikaru
ビデオグラファー、カメラマン、地域ツーリズムの発想屋
旅行会社勤務時代には、営業として観光地の魅力をお客様へ訴求し、添乗員として世界の観光地を巡りながら、各地の魅力を伝えるスナップ写真を撮影。
その後、学校法人の広報業務を担い、パンフレットやSNSで使用するポートレート、式典、イベントの写真撮影や、公式YouTubeチャンネルの運営(企画・撮影・編集)などを行ってきました。
旅行会社勤務時代にカタチのない旅をお客様のご要望を伺いながら、一緒に創りあげ、思い出創りに携わってきたのと同様に、個人や企業様、観光地の魅力を伝えるコンテンツ作り・情報発信を、お客様に寄り添いながら行っています。

添乗員として子供からお年寄りまで、年齢もバックグラウンドも違う様々な方と接してきたので、人当たりの良さや柔軟性はあると思います(自分でいうのも何ですが)。何でも気軽にご相談ください。
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