FE35mmF1.8レビュー!sonyユーザーが手軽にキレイにvlog撮影するなら【レンズ篇】

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広島県、徳島県を拠点に広報・PR代行、カメラマン、ビデオグラファーをしている旅スタジオの豊田輝です。
お盆期間中に、私の実家の徳島に帰省して、娘の成長の記録を残すことを目的にvlogを撮影してきました。


その際に使用した機材一式の紹介を数回に分けて行います。
家族の思い出を、写真や映像でキレイに残そうとカメラを本格的に始めたい方や、機材選びをされている方は参考にしてください
第1回目の今回は、「レンズ篇」と題して、使用したレンズを紹介します。
使用したレンズはソニー純正の「FE35mmF1.8です。

前々回の記事で写真性能について紹介したばかりのレンズになりますが、今回は動画性能についての紹介がメインになります。
写真性能と内容的に重なるポイントもありますが、本当に使い勝手が良い、お気に入りのレンズなので、動画性能についてしっかり紹介したいと思います。
私が「FE35mmF1.8」を動画性能において気に入っているポイントは5点です。

それでは、順番にそれぞれのポイントについて紹介します!

1.軽量コンパクトでジンバルで使いやすい
私は、仕事でもプライベートでも動きながら動画撮影することが多く、その場合は手ブレを抑えるためにジンバルを使用します。
私がメインで使用しているジンバルは「DJI RSC2ですが、ジンバル自体の重量は1.2kg。本格的なジンバルとしては、軽量ですがカメラとレンズなど機材を載せると、それなりに重くなります。
重くなればなるほどジンバルを持つ腕に負担がかかり、コントロールが難しくなるので、載せる機材はもちろん軽い方がGOOD

「FE35mmF1.8」の重量は、わずか280gなので、シンバル撮影向きのレンズなんです。

2.寄って撮影できるので映像のバリエーションできる
写真にもいえることですが、特に動画作品を作る場合は、「引き」「寄り」など、画角や構図のバリエーションが必要です。
同じ画角・構図の動画が続くと、視聴する側は飽きてしまいますので。。。
「FE35mmF1.8」は最短撮影距離が22cm、つまり被写体へ22cmまで近づいて撮影することが可能です。
そのため、このように「引いて」全身を入れて撮影することもできるし

「寄って」表情メインの撮影もすることができます

「引いて」撮影することは、どんなレンズでも可能ですが、「寄って」撮影できるレンズは限られます
「寄って」撮影できないレンズ(最短撮影距離が長いレンズ)は、ある程度、被写体との距離を取らないとピントが合わせられません。。。
「寄って」撮影できるレンズは、撮影する画にバリエーションがつけられるので、とても重宝します。

3.F1.8のなのでボケ感が出せる
視聴する方に、被写体の魅力や映像の美しさを効果的に伝えるには、映像に「ボケ感」があると便利です。
今は、良い映像・写真の条件の一つとして、「ボケ感」があるかどうかが挙げられると思います。これについては、時代の流行り廃りや個人の好みも関係しますが…

「ボケ感」を出すには、

・被写体との距離を取る
・望遠レンズで圧縮効果を利用する
・フルサイズ機のカメラを使用する

などもありますが、一番カンタンに「ボケ感」を出すには、F値の低い、明るいレンズを使用することです。
具体的にF値でいえば、下記の値のレンズを使用すれば、十分に「ボケ感」が作れます。

フルサイズ機のカメラを使用 → F値2.8以下
APS-Cサイズ機のカメラを使用 → F値2.0以下

「FE35mmF1.8」については、F値が開放値(一番明るい値)が1.8。今回のvlogに関してはフルサイズ機カメラのα7ⅲを利用したので、レンズの特性を活かして「ボケ感」を作り出すことを意識して撮影しました。

4.オートフォーカスが早く正確
「FE35mmF1.8」は、2019年に発売された、比較的新しいSONY純正のレンズということもあって、オートフォーカスが早く正確です。
撮影時は下記の通り設定しています(カメラボデイはα7ⅲ使用)。

・フォーカスモード → コンティニュアスAF
・フォーカスエリア → ゾーン(中央)
・AF駆動速度 → 高速
・AF被写体追従感度 → 敏感

この設定で撮影すると、このような感じで写体に早く・正確にピントが合う上に、被写体が動いていても、被写体を追従してピント合わせてくれます


私の場合は、仕事でもワンオペ撮影しているため、このオートフォーカスの早さや正確性にかなり助けられています
ピント合わせをカメラ&レンズに任せられるので、安心して撮影に集中できます

5.35mmの画角が動画向きで使いやすい
画の横と縦の比率が、動画の場合、写真よりも横長になります。
具体的に、写真の場合「横3:縦2」ですが、動画の場合「横16:縦9」になります

加えて、私の場合はプライベートのvlogや、仕事での動画制作についても、映画のスクリーンのサイズと同じ、シネマスコープを入れるので、「横2.35:縦1」となります
そのため、撮影時の映像から、仕上げの時点で上下が少し切れるので、気持ち広めに撮影する必要があります
35mmの画角は、標準域でも広角寄りなので広めに撮影できるため、動画撮影向きのレンズでもあります。

今回は、SONYのミラレスカメラユーザー(フルサイズ機使用)にお勧めのvlog撮影機材として、「FE35mmF1.8」のレンズについてご紹介しました。
このレンズを購入する際の注意点としては、手ブレ補正がついていないことです。
カメラボディ本体に手ブレ補正がついていない場合や、ジンバルを使用して撮影しない場合は、動画撮影を手持ちでした場合に、かなり手ブレしますので注意ください。
「FE35mmF1.8」は、SONY純正で比較的新しく、ここまでのスペックが有りながら、価格はそこまで高くありませんのでお勧めです。

⇩カメラのキタムラ(中古レンズリンク:画像をクリック)

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ABOUT ME
豊田 輝 Toyota Hikaru
豊田 輝 Toyota Hikaru
ビデオグラファー、カメラマン、地域ツーリズムの発想屋
旅行会社勤務時代には、営業として観光地の魅力をお客様へ訴求し、添乗員として世界の観光地を巡りながら、各地の魅力を伝えるスナップ写真を撮影。
その後、学校法人の広報業務を担い、パンフレットやSNSで使用するポートレート、式典、イベントの写真撮影や、公式YouTubeチャンネルの運営(企画・撮影・編集)などを行ってきました。
旅行会社勤務時代にカタチのない旅をお客様のご要望を伺いながら、一緒に創りあげ、思い出創りに携わってきたのと同様に、個人や企業様、観光地の魅力を伝えるコンテンツ作り・情報発信を、お客様に寄り添いながら行っています。

添乗員として子供からお年寄りまで、年齢もバックグラウンドも違う様々な方と接してきたので、人当たりの良さや柔軟性はあると思います(自分でいうのも何ですが)。何でも気軽にご相談ください。
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