2026年度に写真・動画を仕事にするならこの機材(カメラ篇)
広島県、徳島県を拠点に動画制作・映像制作、写真撮影を行っている旅スタジオの豊田輝です。
4月も中旬を過ぎ、新年度がスタートしました。私は、この4月からフリーランス5年目に突入します。2022年4月にフリーランス生活がスタートしたわけですが、その際には、写真撮影や動画制作を仕事にすべく、自分なりに必要だと思われる機材一式を揃えました。その後、幾度となく機材の入れ替えを行い、現在に至ります。
私がカメラマン、映像制作者としてフリーランスになった頃に比べると、特にカメラ機材の性能が飛躍的に上がりました。それに伴ってというか、物価上昇の煽りを受け、機材の価格もかなり上がっています。そんな状況下において、もし私が、この2026年度から”本格的に写真や動画を始めたい” ”写真や動画を仕事したい” と考えた際に、これまでの経験を活かして揃えるならこの機材かな、と思う一式をこれから数回に分けてご紹介します。
今回は第一弾『カメラ篇』と題して、紹介します。
結論として、もし私が2026年度から写真や動画を仕事にするなら、カメラボディはSony α7Ⅳで始めたいと思います。今回は、その理由について紹介します。
Sony α7Ⅳを選んで仕事を始める理由
1.画像処理エンジンBIONZ XRの画がキレイ
2.オートフォーカスが優秀
3.10bitの動画撮影ができる
4.3,300万画素がちょうど良い
5.型落ちとなり中古製品が購入しやすい
【気になる点について】
1.画像処理エンジンBIONZ XRの画がキレイ
私は、カメラマン・映像制作者としてフリーランスになった際にカメラボディはSony α7Ⅲでスターとしました。α7Ⅲも特に写真撮影においては、瞳オートフォーカスが使えることもあって、問題なく仕事機として使用することができていました。
ただ、α7Ⅳから画像処理エンジンがそれまでの「BIONZ X」→「BIONZ XR」に変わり、写真・動画、いずれにおいても撮れる画のクオリティが上がりました。
私自身がその画のクオリティの違いを顕著に感じたのは、ブダイラル現場でのエンドロール撮影時です。私ともう1人カメラマン、2人が撮影した映像でエンドロールを制作する現場だったのですが、もう1人のカメラマンがα7Ⅳ、私がα7Ⅲを使用していました。完成したエンドロールを見てみると、違いがハッキリ分かるほど映像に違いがあったことが記憶に残っています。
Sony αシリーズの最新カメラ、α7Ⅴに搭載された画像処理エンジンが「BIONZ XR2」となりましたが、撮影現場で使用されている大半の機種は今も「BIONZ XR」搭載モデルなので、2026年度に仕事で使用しても問題ないです。
2.オートフォーカスが優秀
私が仕事で撮影をする上で、α7Ⅲからα7Ⅳに機材を変えてから、最も恩恵を感じるスペックアップは”オートフォーカス”でした。
”オートフォーカス”と言っても、撮影時に幾つか種類がありますが、私の用途ではタッチトラッキングオートフォーカスの恩恵を受けまくっています。特に、動画撮影時に、狙った被写体をモニター上でタッチすると、その被写体がフレーム上のどの場所に動いたとしても、オートフォーカスを外さずに置い続けてくれます。しかも、よほど撮影条件下が悪い(光量のない場所や逆光での撮影時)場合を除き、驚くほど正確に被写体を追い続けてくれます。このトラッキングの性能だけでも、α7Ⅲからα7Ⅳに乗り換える価値は十分にあると感じます。
3.10bitの動画撮影ができる
これは、動画撮影時に関することなので、α7Ⅲでは8bitまでの撮影しかできなかったのですが、α7Ⅳでは10bit撮影が可能になりました。つまり、飛躍的に色情報が増えました。
具体的に数字でその違いを表すと、
8bitは256×256×256=約1,677万色
10bitは1,024×1,024×1,024=約10億7,000万色
つまり、10bitのほうが8bitより色情報が約64倍多いことになります。そのため、10bitのほうが動画のカラー編集時により滑らかな色の表現が可能になります。
この違いの恩恵は、ライティングを組くんで、光がキレイに回った中での撮影では、さほど差が出ませんが、私の撮影では、ほとんど場合、環境光のみで撮影します。そうなると、場所によってはホワイトバランスを合わせて撮っていたとしても、色の被りがあったり、暗所が暗すぎたりと、編集時に撮影素材のカラー編集が必要になります。カラー編集時に10bitで撮影した素材は、色情報が豊富なので編集時の耐性が強いです。今では、自分で撮影から編集まで行う案件では、必ず10bitで撮影することにしています。
4.3,300万画素がちょうど良い
α7Ⅲをはじめ、Sony以外のカメラでも約2,000万画素〜2,400万画素で写真が撮れる機種が多い中、α7Ⅳは3,300万画素です。
データ保存の観点から考えると、2,000万画素ぐらいが容量的には扱いやすいのですが、それよりも、3,300万画素によるトリミング耐性の良さが仕事をする上では、はるかにメリットが大きいです。特に、撮影の現場では、被写体に寄って撮影できないケースや、タイミング的に、少し画が遠くなっても、その瞬間を逃さないために撮影しないといけない場合があります。その際には、レタッチでトリミングすることを前提に露出・構図を決めて撮影します。3,300万画素あると、レタッチの際のトリミングの自由度がかなり違ってきます。
そうなると、”より画素数が多い機種が良いのでは?” と考えてしまいますが、確かにトリミングを前提とした撮影が多い場合は、その方が良いのですが、高画素機はとにかくデータ容量が多くなるのでデータ保存のためのハードディスクの準備が大変になります。通常、仕事で撮影舌場合は、納品後も、ある一定期間のデータ保存が求められることがありますので、3,300万画素のデータが、いろいろな面で扱うのにちょうど良いです。
5.型落ちとなり中古製品が購入しやすい
これまで綴ってきた内容で、Sony α7Ⅳが、現在も撮影の仕事で問題なく使用できる機材であることをお伝えしてきました。実はそのα7Ⅳですが、新型のα7Ⅴが2025年12月に発売になってから、おそらく乗り換えた方が多く出たことが要因だとは思いますが、中古価格が急激に下がりました。場合によっては、中古の美品・良品が20万円弱で購入できることも。Sonyオンラインストアや家電量販店において、新品価格が30万円を超える中、中古製品のコスパは驚くほど良いと思います。
私が仕事で使用している限りにおいては、特に写真撮影に関しては、まだしばらくは問題なく使用できるので、これから本格的に写真を始める方や、仕事にしてみたいと思っている方は、カメラ本体購入のタイミングとしては、良いかもしれません。
・動画撮影時の熱停止問題
Sony α7Ⅳを撮影の仕事で使用するとなった場合、一番大きな問題になるのは、動画撮影時の熱停止問題です。どういうことかというと、カメラの個体にもよりますが、場合によっては8bitのフルHDの動画撮影においても、カメラ本体の熱が止まり、録画が停止してしまうことがあります。
私自身は、4Kの10bit・30fpsで、20分を超えての連続撮影時に熱の警告がモニター上に表示されました。そのような場合は、一旦、録画を止めてカメラの熱を逃がした後に、撮影を始める必要があります。そうなると、撮影スケジュールがタイトな、長回しが必要な現場で使用することは難しいのが実情です。ただし、短いカットを繰り返すような、ハイライトやインサート用映像を撮影する場合は、全く問題ありません。
そのような点から、α7Ⅳを動画撮影で使用する際には、ケースが限られることを把握しておけば問題ないかと思います。
今回は、私が現在も写真撮影の仕事でメイン機として使用、また、動画撮影においても、インサート映像を撮影する際に使用している、α7Ⅳについてご紹介しました。中古市場で価格が下がり、なおかつ、比較的状態の良い個体が多い今、購入するには良いタイミングかと思います。
Sony α7Ⅳ中古製品(カメラのキタムラ)

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