信頼のポートレートEFレンズ・シグマArt 50mm F1.4 DG HSM
広島県、徳島県を拠点に広報・PR代行、カメラマン、ビデオグラファーをしている旅スタジオの豊田輝です。
私はポートレート撮影時に、ある程度自由に動けるロケーションであれば、単焦点レンズのシグマArt50mmF1.4で撮り切ることが多いです。つまり所有しているレンズの中で、ポートレート撮影において、このレンズを最も信頼しています。
今回はその理由についてご紹介します。
1.個人的に50mmの焦点距離が合う
撮影しやすい焦点距離は人それぞれですが、私は焦点距離50mmが撮影をしていて、一番しっくりきます。
一般的に、50mmのレンズが、人の目で見る景色に近いと言われています。
そのため、カメラマンによっては「そのまま写るので面白くない」と使用するのを避ける方もいるようです。
私の場合は、カメラのファインダーを覗いても実際の見える景色と変わらないので、被写体との距離の取り方、それに伴って画角も思っていた通りに変わるので、効率よく撮影できるので気に入っています。
2.EF50mmのレンズではコスパ最強
私は写真撮影の際に、キャノンのフルサイズ機EOS5Dmark3を使用しています。そのため、キャノンのフルサイズ機のレンズラインナップでの比較となりますが、価格と描写力のバランスを考えるとシグマArt 50mm F1.4 DG HSMがコスパ最強だと思います。
50mmで比較するとなると3レンズが対象となります。
・EF50mm F1.8 STM(2015年5月発売)
⇒新品でも1万円台で購入できる明るいレンズでいわゆる餌まきレンズです。このレンズは特に開放値(F1.8)でのオートフォーカス性能が悪いです。私が使用した限り、開放値で撮影してピントがきっちり合うのは2割ぐらいです。
・EF50mm F1.4 USM(2002年8月発売)
⇒約20年前に発売されたレンズのため、描写力に難ありですが、「写り過ぎない」写真が撮れます。そのため、目的によってはコスパの良い使えるレンズとも言えます。ただ、発売されてずいぶん経ちますので、程度の良いレンズが少ないのが難点です。価格は新品で4万円台、程度の良い中古で2万円代です。
・EF50mm F1.2L USM(2007年1月発売)
⇒キャノンレンズの最高峰ランクを意味する「L」レンズです。ピントがきっちり合うと温かみのある描写をしてくれるようですが、ピント性能に難があるようです。レンズに何を求めるかによって変わってきますが、程度の良い中古でも10万円代ですので、私は選択しませんでした。
3.オートフォーカスが強い
私が使用しているカメラとの相性もあるかもしれませんが、シグマArt50mmF1.4は開放値(F1.4)で撮影したとしても、ほとんどピントを外すことはありません。
私が明るい単焦点レンズを使用する一番の目的は、被写体以外をぼかすことで、被写体の魅力を引き立てることです。そのためには、開放値で撮影し、尚且つ、被写体にきっちりピントを合わせることが大前提。
それをシャッターを切った写真、ほぼ全てで実現してくれるのがこのレンズです。
4.解放からシャープに写ってボケがキレイ
3点目のポイントに付け加えるポイントとして、ピントが合っている被写体以外の「ボケがキレイ」です。
「ボケがキレイ」の意味はいろんな捉え方がありますが、背景のボケた部分の光が玉ボケします。その玉ボケがキレイに出ていると、キラキラ輝いた素敵な写真に見える効果があります。
そのため、明るい単焦点レンズを選ぶ際に、玉ボケが作れるかどうかを基準にレンズを選ぶ方もいるようです。
5.カメラボディとのバランスが絶妙
キヤノンのフルサイズ一眼レフカメラは、私が使用している5Dmark3もそうですが、カメラボディが大きいです。そのため、重量がある程度あって(810g)大きめのシグマArt 50mm F1.4 DG HSMを使用するとカメラボディとレンズのバランスが絶妙です。
バランスが良くないと、カメラを構えた時にフロントヘビー(レンズが重い)になって、平行に構えるのが難しくなることがあるので、カメラボディとレンズのバランスって重要なんです。
ここまでキャノン用レンズ、シグマArt 50mm F1.4 DG HSMのお勧めポイントを5点紹介しましたが、気になる点を挙げるとするなら、手振れ補正がついていないことぐらいですかね。
手振れ補正がついていなくても、明るいレンズなので、シャッタースピードを意図的に落とさない限りは使用する上で全く問題はないです。
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