七五三撮影のサブレンズ・明るい単焦点EF35mmF2と広角ズームEF17-40mmF4L
広島県、徳島県を拠点に広報・PR代行、カメラマン、ビデオグラファーをしている旅スタジオの豊田輝です。
七五三撮影の機材レビュー・第四弾です。
今回は、撮影の際に持参するサブレンズ2本についてご紹介します。
その2本については、過去の記事で紹介していますので、レンズの写りや特徴についてはそちらをご確認ください。
・EF35mmF2(単焦点)
過去記事リンク⇒https://tabi-studio.com/ef35f2/
・EF17-40mmF4L(広角ズームレンズ)
過去記事リンク⇒https://tabi-studio.com/ef1740f4l/
今回は、なぜ七五三撮影のサブレンズとしてこの2本を持参するかに焦点を当てて紹介します。
まず、1本目のEF35mmF2のレンズを持参する一番の理由は、
『ボケ感をもう少し出したい』
と思った時に使いたいからです。
今は、ボケ感のある写真が好まれる傾向があります。
そのボケ感をレンズを使って効果的に出すために最も簡単にできることは、レンズF値を小さくすることです。
七五三撮影の際に常用レンズとして使用している2本のレンズのF値はいずれもF2.8。
サブレンズとして持っていくレンズはF2.0。
つまり明るさは1段分しか変わりません。 ※レンズのF値の「段」は√2をかけて算出します。参考までに…。
実際に1段分(F2.8⇒F2.0)のボケ感の違いはどの程度なのか、背景のボケ感に注目して作例をご覧ください。
F2.8で撮影
F2.0で撮影
被写体と背景に距離があるため、いずれの写真も強くボケ感が出ていて違いが分かりにくいかもしれませんが、F2.0の方がボケ感が出ています。
とはいっても、七五三撮影の際には、記念すべき日の撮影場所が分かるように、背景もある程度クリアに写す必要があるため、常用レンズのF2.8でほぼ完結しています。
続いて、2本目のEF17-40mmF4Lを持参する理由については、2つあります。
1つ目の理由は、
『常用レンズ・タムロン24-70mmF2.8(レンズ紹介記事)に不具合が生じた場合の代替レンズ』
として使用するためです。
私の所有するレンズラインナップの中で、ズームレンズは2本なので、選択肢としてEF17-40mmF4Lを持っていくしかないともいえます…。
2つ目の理由は、
『撮影者が引いて(被写体から離れて)撮れるスペースはないけれど、広い画が欲しい』
シチュエーションで使用するためです。
実際に七五三撮影においてどんな時に必要かというと、最たる例がご祈祷中の本殿・拝殿内で撮影する場合です。
作例で挙げるとしたらこのような場面です
ご祈祷中の撮影が許可されるされないは、神社によって違いますが、撮影可能な場合は、お客様は当事者で撮れない画ですし、七五三のお参りの一連の流れを撮るにあたって、欠かせないシーンの1つなので撮影しています。
神社の本殿・拝殿内の広さは、神社の規模によって大きく異なり、こじんまりとした神社では撮影スペースが限られるので、広角レンズが本領を発揮します。
ただ、このようなシチュエーションにおいても、七五三撮影の常用レンズ・タムロン24-70mmF2.8の広角側(24mm)で、ほぼ解決できています。
今回ご紹介したサブレンズ2本は、実際の七五三撮影での出番はほとんどないですが、プロとして撮影するために必要なレンズです。
撮影現場でどんなトラブルが発生するか分からないため、仕事として撮影を任されたのであれば、様々なケースを想定して、サブのカメラボディやレンズを準備するのは当然だからです。
ただ、特に私は、海外旅行(治安の悪い国や秘境の地を訪れる旅など)の添乗員をしていたこともあって、他のカメラマンの方に比べると様々なケースを想定しすぎているかもしれませんが…。
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